園子温監督「ヒミズ」を宣伝する為の一つのアプローチ [映画]

ヒミズを見てください。_DSC1662.jpg

_DSC1662.jpg ヒミズを見ればいいじゃないですか。

ヒミズを見るべきだと思います。_DSC1662.jpg

_DSC1662.jpg ヒミズを見たらよいのではないでしょうか。

ヒミズを見ます。_DSC1662.jpg

_DSC1662.jpg ヒミズを見さえすればどうにでもなるんじゃないでしょうか。

ヒミズを見る事が出来るのではないでしょうか。_DSC1662.jpg

_DSC1662.jpg ヒミズを見ましょう。

ヒミズを見に行きましょう。_DSC1662.jpg

_DSC1662.jpg ヒミズを見てはどうでしょうか。

ヒミズを見せましょう。_DSC1662.jpg

_DSC1662.jpg ヒミズを見るあなたは私の目にとても素晴らしく映ります。

ヒミズを見ないんですか。_DSC1662.jpg

_DSC1662.jpg ヒミズを見ない人なんですか。

ヒミズを見る予定がない人なんですか。_DSC1662.jpg

_DSC1662.jpg ヒミズを見る事についてどう思いますか。

ヒミズを見ない理由はなんですか。_DSC1662.jpg
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重力ピエロにおいての渡部篤朗 [映画]

最近は、休みの日には必ず映画を一本見るくせをつけている。
今回見た作品は「重力ピエロ」
伊坂幸太郎原作という事で、話として綺麗にまとまり過ぎる感がある。という先入観があった。
しかし、実際に見てみると、「まとまり過ぎる」事はなく、最初から最後までとてもスムーズな流れだったのだ。
というより、まずキャスティングの采配が主演・脇を固める俳優陣も含めほとんど完璧に近いのだ。
特に渡部篤朗。彼の演技は他の俳優陣と比べても、一線を画している。
ケイゾク時代から「狂気」を持った演技に拍がかかり、今なおその狂気は研ぎ澄まされ続けており、重力ピエロでの渡部篤朗独特のセリフ回しは、少ないシーン数においても、十分な印象を残している。
続く
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12月13日 [映画]

は僕の誕生日だが、自分へのご褒美として最高のプレゼントを用意している。
CIMG5134.JPG
僕の大好きな芸術家が三人も揃っているとなると、喜ばずにはいられない。

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夢の中へ オダギリジョ―について [映画]

主演の田中哲司に続きオダギリジョ―は、わき役ながらもこの作品にかなりの印象を残していった。
電車内でのシーンでは、道化師のような立ち振る舞いで感情の起伏が激しく分裂症患者のような演技を見せた。
実家でのシーンでは、今時どこにでもいる実家暮らしで当分出て行きそうもない普通の青年を演じた。
レジスタンスの一員としてのシーンでは、電車内でのシーンでの演技に少し似ているが、言動はかなりまともで血気盛んな一面も見せるが、芯の方では冷徹で残忍な面が根付いている。そういった演技を見せた。
どれも夢の中という事で(結局どれが現実なのかはわからないが)どの役も別人のような演技を見せているのだが、田中哲司についての話でも触れたように、それほど演技の幅が広いのだ。同じ映画で三役をこなすという事は《役者の役》より難しいのは火を見るより明らかである。大抵の役者は似たような役柄だと、必ずと言っていいほど同じような演技になりがちである。さらに酷いと、どの作品に出演しても同じような演技をしている、もしくはそういった役しかもらえない。もちろん彼はそんな事はなく、どの作品においても同じような印象は決して残さない。
もう一度言おう。
どの作品においても同じような印象は決して残さない。
これがどれだけ役者として優秀な事なのか、ぜひ理解してほしい限りである。

夢の中へ 主演の田中哲司について [映画]

つい最近の事だが、園 子温監督の「夢の中へ」という作品を観た。
主演の田中哲司の演技はとても自然体で、演じる役の感情をよく映し出していると思う。感情が高ぶりもしないところで無理に大声を上げたりしない。人間はぎゃあぎゃあと五月蠅く怒ることもあるし、静かに雰囲気のみで怒りを表現することだってあるのだ。
表情のバリエーションも多く、感情の振り幅も大きい分演技に広がりがある。そのため演技に強弱をつけることによって狂気を醸し出す事が出来る。アンプのボリュームを捻るように、時にはスイッチを押すように感情をコントロールしているのだ。
役者を演じる役というのは、もちろん役者として中途半端な能力では到底出来ないだろう。しかし彼は十二分に表現している。

続く


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Stand by Me [映画]

はじめまして。
ここでは、大衆性や利便性にとんだモノ、商業的なモノから芸術的なモノまで、色々なモノを取り扱っております。
是非、ゆっくりしていってください。

タイトルの『Stand by Me』という、ロブ・ライナー監督の作品。
僕がこの作品を観たのは、当時、まだ金曜ロードショーが水曜日に放送していた頃(※その時は、番組名も水曜ロードショーである)。

12才の夏、
誰も大人になんかなりたくなかった・・・・・・。
 
当時、小学生だった僕も、同じようにそう思っていた。
いじめを黙認し、生徒からはいたずらをされ、連帯責任という、謎の解決法を強要させられ、個々を見ず、集団でひとまとめにし、その中の暗闇の部分を見ず、見える所だけで判断する。
子供にとっての大人なんてものは大抵、教師とか親とか親戚とか・・・だいたいそれぐらいの人たちである。
今、思えば、教師なんて職種の人間は『最も辛い+報われない職種』ランキングなるものがあれば、かなり上位に入っているだろうと思うのだが、そのような人間と生活の半分以上を共有している以上、世界は永遠に報われない気がする。一概には言えないが・・・

こんな時期に、この作品に巡り合えた事は、僕の人生でベスト10に入る程の嬉しい事の一つである。
主演の四人の本当に楽しそうな顔、本当に悲しそうな顔、本当に嬉しそうな顔、本当にどういう顔をすればいいかわからない顔、とにかく表情を始め、しぐさや言葉使いなどが、演技と思えないほど自然なのだ。
友達と秘密基地でトランプをしたり、チンピラにからまれたり、歩いて遠くに行き、泥沼ではしゃいだり、火を囲い、くだらない話をしたり、ご飯を一緒に食べたり。
本当に子供にとっては普通な事なのだが、大人になると自然に出来ない事ばかりなのである。
テディ役のCorey Feldmanがあとに、『生の思春期が撮られている』と言っていたが、まさにその通りで、実に的を得た発言だと思った。
ドキュメンタリーだと言われてもおかしくないぐらいの現実味が、そこにはあったのだ。
やはりこの事に関して、監督のRob Reiner の功績は素晴らしいものがある。
キャスティングでは、役柄に合った境遇の子供たちを起用し、作った感情ではなく、本物の感情を引き出す方法を助言し、見事に映像に納めている。主演の俳優達に、撮影前にロケ地で合宿をさせ、本当に仲良くさせるような計らいも、実際に子供達の目線に立ち、真剣に話をする姿勢も、すべてが映画に効果を与えている。
Rob Reinerのような人が、一つの学校に一人いて欲しいと切に願う限りである。
そうすれば、世界も少しは明るくなるのではないだろうか。

このような映画が、最近のロードショーなどでは放送されなくなり、エンターテイメント性の高い、ハリウッド作品や、アニメなど、定期的なジブリ作品の放送など、実に悲しい事である。
放送されなくなったことではなく、放送されなくなった事に対して何も出来なかった事にである。
何か出来たかと聞かれると、おそらく何も出来なかっただろう。しかし、何も考える事が出来なかったのだ。
なぜなくなるかなどを考えるまでもなく、気がついた頃にはなくなっていたのだ。
それがとても悔しい。

I never had any movies later on like the ones I had when I was twelve.
Jesus, does anyone?

ps.TOHOシネマズ高知で「午前十時の映画祭 何度見てもすごい50本」という企画が行われている。その中で、2010/9/4~2010/9/10まで『Stanby Me』が上映される。非常に嬉しい事である。



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