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廻りだしたネジ [日常の変化]

以前書いた記事で触れた、物語のネジ。
ここのところ、ものすごい勢いで廻っている。
とういより・・・
元々一つ一つのネジが連結して僕を取り囲んでいたかのように、僕の周りでグルグルと音を立てて廻っている。
そんな中で、特に気になった出来事を一つ。

ある日、僕は彼女と一緒に買い物に出掛けた。
特に目的もなくぶらぶらと見て回り、ある雑貨屋に僕たちは入った。
そこで気になったのが、文庫本ほどのサイズの錘(あるいは石版のようなもの)だった。
二つある内、一つは文字が描かれた物。もう一つはいくつかの柄がツギハギにされたかのような模様の物。
第一印象では前者の方が良かったのだが、見比べている内どちらにしようか決められなくなっていた。これは他の事でもよくある事ではないだろうか?(単に“優柔不断”と一括りにされてしまえば何とも言えないのだが)
しばらく考えた後、彼女に決めてもらう事にした。彼女は後者を選んだ。
どういった訳か、彼女が後者を選んだ瞬間、僕の頭の中で均衡を保っていたはずの秤が片方に傾いた。僕はゴニョゴニョと言い訳をしながら、前者を持ってレジに向かっていた。

その日からしばらく経ったある日、不意に石版に書いてあった文字を翻訳してみようと思った。もともと英語はからっきしで、購入した日も特に意味など分からずに買っていた。かっこよさげな英語プリントのTシャツor外国人が“冷奴”とタトゥーを入れて「I am cool guy!」と言っているような事で・・・

とにかく僕は書いてある文を翻訳サイトにそのまま打ち込んだ。
少し古く見えるように加工してあるせいか、所々欠けている文字があったが、半分ほどは打ち込めた。ひとまず翻訳してみると、
愛は忍耐強い、愛は親切です、それは羨みません───────
ハッとなった。
あれ?どこかで見た事があるような・・・うーん。
なんだろうなー。うーむ。
考えながら石版を見てると、“1 Corint・・13:4‐7”
と書かれている。
そうか!コリント書!どうりで見覚えがあると感じた訳だ。
僕は元々映画“愛のむきだし” の満島ひかり演じるヨーコが西島隆弘演じるユウに説法を説くシーンが好きで、コリント書についての文献を探していた。
この日の2週間前ほどに某ネットショッピングサイトで偶然見つけた、コリント書について書かれた文献を購入した。
それが、伊吹 雄 著 『パウロによる愛の賛歌―1コリント13章について』というタイトルで、まだパラパラっと目を通したぐらいだった。
急いで翻訳内容と照らし合わせて同じところを探してみた。ニュアンスは違えど、同じ文を解説している・・・心臓がバクバクと鳴り始めた。正直のところ、その時僕は、恐怖感さえ覚えた。
あ・・・そういえば石版には1 Corint・・・と書かれている。第一コリント書・・・更に13:4‐7。
これは13章の4節から7節・・・本が解説しているのはちょうど“第一コリント書の13章 4節から7節までを徹底解析した物だった。
僕は更に高まった恐怖感と不安。時間も時間なだけに(深夜1時)、夢なのではないかと思ったりもした。挙動不審になり、布団にくるまった。
しかし、その日は、彼女の親御さんに結婚を認められた事がわかった日だった。
そう思うと、この一連の出来事は、“結婚”という大きなネジを廻すための小さなネジが、一つ一つ作用し合い、物語のネジを進めていたのだという事も同時にわかった。
それを認識した僕がどう思ったかどうかは、言葉にしなくてもわかるだろう。


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近況報告 [日常の変化]

・近況報告
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引っ越し先の生活も落ち着き、色々なところへ探検しています。
知らない街というのは、不安と期待が同居していて
とても刺激的です。
週に1本以上は映画を見るようにもなりましたし、休みの日には、必ず出掛けるようになりました。
お気に入りの雑貨屋
お気に入りの映画館
お気に入りの喫茶店
お気に入りの図書館
お気に入りの道
家では料理にも挑戦するようになりました。
主食は主にカレーでしたが、最近ではインド料理に挑戦してます。(結局カレーの延長ですが・・・(笑))
ちなみに先日作ったココナッツカレーとジャガイモのポタージュ。カレーライスのご飯には、クミンシードとパセリを炒った物を混ぜ込んで、パセリライスにしてみました。
_DSC1718.jpg

そういえば先日ふいに入った喫茶店で
「コーヒータイム」と言われる時間帯に
「ティータイム」と書かれたチョークボードが・・・
以前から紅茶は気になってたのですが、うしろからポンと押してくれるようなキッカケがなく
市販の物で飲む事はあっても、茶葉から淹れてもらう。
という事はありませんでした。
せっかくなので、『カングラ』と言う茶葉で淹れた紅茶をオーダーしました。
机に運ばれて来たのは、真っ白な陶器のティーポットに真っ白な陶器のカップ。
それと、真っ白な陶器の小皿に竹で編んだ茶漉し。
「こちらが全て落ち終わったらお飲み下さい。」
と、綺麗な群青色の砂が入った砂時計。
これだけでもう僕はドキドキわくわくしていた。
砂が全て落ち終わり、茶漉しの蓋を少し開けてみる。
ブワッと広がる湯気は香ばしく甘い香りと花のような優雅な匂い。
口にしてみると、甘いんです。口だけではなくて鼻や肌で感じる甘さ・・・と言えば良いでしょうか・・・
これでシロップも砂糖も入っていないのだから、一人カルチャーショックを受けてしばらくの間
「ポケー」としてました。
店員さんに色々訊いて、それからはあの味を家でも!と思い、買い揃えました。
・ガラスのティーポット
・砂時計(3・4・5分と同時に落ちるモノ)
・茶葉(Irish Malt)

休日の楽しみがまた一つ増えました。

という事で僕の最近の理想の休日は、
朝はちょっと早起きして、洗濯物を回して、その間にSigur RosのMed Sud I Eyrum Vid Spilum Endalaust なんかを掛けて朝ごはんを食べる。
パタパタと部屋の掃除をしている内に洗濯物が出来上がって、外に干したりしている内に朝日が昇り始めて朝焼けをパシャっとカメラに撮ったりして。
今日はどこに行こうかな。と考えながらアコースティックギターを無意識に弾いたりして。
天気が良ければお気に入りの自転車でWARKMANを聴きながらブラブラと雑貨屋巡りなんかをして、お腹が減ったら近くのインド料理のお店でランチを食べて。
お腹が張ったら広大な庭のあるガラス張りの図書館でゆっくり本でも読んで。
目が疲れたら自転車で探検。
近くの銭湯に入って晩御飯はから揚げ定食。
暗くなる前に家に帰って洗濯物をしまってる内に、お湯を沸かして紅茶を淹れる。
DVDを一本見て、お風呂に入ってPCでネットサーフィンをする。
そうこうしているうちに眠くなって布団に入る。

こんな風になれたらいいなぁ。と、文章に書いて改めて見直すと
まるで主夫のようなスケジュールだな、と思いました。
深層心理では主夫希望なのかもしれません。(笑)

今年見た映画
・恋の罪(シネマサンシャイン)
・ランウェイ(東宝シネマズ)
・ヒミズ(東宝シネマズ)
・東京公園(DVD)
・アメリ(DVD)
・たまたま(DVD)
・おと・な・り(DVD)





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茄子 [日常の変化]

なぜだか黒田硫黄の本が読みたくなった。
僕は茄子が好きだし、カレーには必ずと言っていいほど茄子を入れる。同じぐらいの頻度でほうれん草も入れる。揚げたての豚カツだって入れるし、時にはオムエッグだって入れる。それでも結局は茄子に戻ってくる。僕は。
茄子にはほとんど栄養もないし、正直あのぶにゅぶにゅとした食感が小さい頃はとても苦手だった。だけど今では茄子が好きだ。とても好きだ。
好きになったきっかけはなんといっても茄子カレーである。牛乳配達の仕事をしていた頃、お昼御飯を食べるためにある食堂へと入った。
そこは、地産地消をテーマにしたところで、近くの畑で採れた茄子や、地鶏、ちりめんなどを使った様々な(と言っても6品程)メニューがあり、その中の一つである茄子カレーがとてもおいしかった。配達で疲れていたせいかもしれないし、時間帯もお昼ご飯には少し遅すぎただけあってお腹がすいていたのかもしれない。
それでも僕の中から、茄子に対する嫌な気持ちは払拭された。
プチっと皮が割れた瞬間、水分をたっぷりと含んだ身がとろっと出てくる。じゅくじゅくとした食感と甘辛いカレールーが茄子と米との繋ぎ目となる。
僕の体から「茄子が嫌いな理由A~Z」と書かれた皮がベろんと剥がれた。
それからは、それまでの茄子嫌いが嘘だったかのように好んで食べるようになった。茄子の天ぷら、茄子の漬物、焼き茄子。ましてや茄子とほうれん草のミートソーススパゲティなんて・・・その三つの具材を見ただけで僕はオーダーする為に手を上げていた。

こんな時間にこのような記事を書いてしまったせいか、さっきからぎゅるぎゅると腹の奥から警告音が聴こえる。
「それ以上、茄子の事を書いては駄目だ!お腹がまいっちゃうよ。しくしくと、悲しそうに泣いている声が聴こえないのかい?」
そんな言葉は聴こえないけれど、今日のところは勘弁してやる。
でも僕は、多分茄子の夢を見てしまう。無意識のうちに。

ぎゅるぎゅる ぎゅるぎゅる

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10:04 [日常の変化]

たまには優雅な時間を過ごそうかと、思い立ったこの時間。
某コーヒーショップで働いてる僕は、一週間に100g貰えるお豆を有効活用するために、二種類のお豆を20gずつコーヒープレス用に挽いてもらった。挽いたお豆をおいしく煎れるまでの時間は、挽いてから24時間。60gは次回の優雅な時間の時まで残しておく。
道路を挟んで向かいにある某スーパーで、2Lの軟水と牛乳を購入した。軟水はなるべく硬度が低く、牛乳は無調整の物を選んだ。もちろんどちらも出来るだけ安い物を。
帰宅後、水の量をコーヒープレスで図りやかんに移し替え火をつけた。
その間、コーヒープレスを温めるために水道水からお湯を入れ、ミルクフォーマーの準備をする。やかんは一つしかないため、沸騰したお湯をひとまず小さめの鍋へ移し、やかんへ無調整牛乳を注いだ。こちらは目分量。こちらも同様に温める。
その間、温めておいたコーヒープレス内のお湯を捨て、コーヒー豆を入れる。プレスは360gの物で180gにつき10gの豆が目安なので、豆は20g。沸騰してから少し冷ましたお湯を注ぎ、スプーンで少しかき混ぜる。
蓋をしめ、四分間タイマーをセットし少し待つ。タイマーがなる2分程前に温めておいた牛乳が沸騰し、それをミルクフォーマー専用の陶器で出来た大きなカップに移し、撹拌する際にミルクが飛び散らないように、専用の蓋で(ミルクフォーマー本体が入るスペースがある穴が開いているもの)蓋を閉め撹拌する。単三電池二本分の電池駆動だが、充電池を使用している為、特にたいした出費はない。
そして、きめ細かいフォームが出来た頃、ちょうどタイマーが鳴ったのでつまみを押し下げ上澄みを少し出し、マグカップに半分ほど注いだ。
コーヒーのまま、少し香りを嗅ぎ口に含む。さっぱりとした酸味と、ナッツのような香ばしい香りが鼻の中を満たし、なめらかな口当たりだ。
カフェミストにするため、先程の温めたミルクをフォームをスプーンできりながら注ぎ、ふわふわでクリーミーなフォームをスプーンですくってその上に乗せて出来上がり!
バターロールと共に優雅なひと時を過ごしましたとさ。
CIMG3686.JPG
ちゃんちゃん。

終わり良ければ全てよし2 [日常の変化]

例の雀荘兼居酒屋兼屋台の家の事だ。

以前、ガレージの壁をぶち破ったという話をしたが、それから2週間ほど経っただろうか。

ガレージに居酒屋ちっくなものが出来つつあるのだ。
そして昨夜、前を通った時はテラス席のようなものが用意され、5~6人が一杯やっていた。例のごとくなかなか賑わっている。いやしかし、なんだか見覚えのある顔だった...

!!!

なんと!
ガレージの工事を手伝っていた人たちが仕事終わりに一杯やっていただけだったのだ!
おお、なんとうらやましい生活なのだろう。
日中は汗水たらして自宅を改築し、日が暮れた後は優雅にテラスでビールとつまみでも作って食べるのだろう。実に素晴らしい!パーフェクツ!ワンダフル!ビューティフォー!

しかし、造ったのならやはり営業するのだろう。
つかの間の幸せも第三者の視点から見ると永遠に続くもののように感じる事があるのだ。
これ以上、この家を見ない事にしたらこの幸せは永遠になるかもしれない。
彼らはつかの間の幸せが気に入り、結局居酒屋を完成させないかもしれない。
しかし、見ないふりをする事によって生まれる幸せなんて、何の意味も持たないのである。

よって変化が起こり次第、随時更新する事を僕はやめない。

続く


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終わり良ければ全てよし1 [日常の変化]

以前お話した雀荘兼居酒屋兼屋台の例の家の事だ。
現在は屋台をガレージに収納し、以前の落ち着きを取り戻した。しかし、やはり動き出した列車は止まらないのである。

昼間、例の家の前を偶然通りかかった時、屋台に大きな文字で『わらび餅』と書かれた札が貼ってあった。今度はあの屋台を引っ張って、町中に響き渡る声で「わ~らび~も~ち~」とでも言うのだろうか。
そうかと思えばその翌日。今度はガレージ内に木材を運び込み、家の人(?)が何やら作業をしている。ガレージは木材やら屋台やら作業道具やらでいっぱいになっている。もはやガレージではない。

次の日の昼間。旧ガレージの壁がぶち破られていた。

うーん。


う~ん。


引き続き変化があった際には更新する。





もちろん

続く
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終わり良ければ全てよし [日常の変化]

自宅近くにある二階建ての建物の話。二階には雀荘、一階は住居となっている。雀荘へは外付けの螺旋階段がある為、雀荘客が住居をまたぐ事はない。
しばらくはこの形態を保っていた建物は、最近になって、急激な変化を始めた。
まず、二階の雀荘はそのままに一階部分には居酒屋のようなものが出来た。普通の料亭のようにも見える。
そして、半年もたたない内に、建物の前に屋台のような物を構え、同時に営業をし始めた。そんなに色んな事に手を出してやっていけるのだろうか?
その様な事を思い始めた頃に、屋台は突然、道路越しの向かいの家のガレージに引っ越したのだ。

????

その時には、僕の脳内は?でいっぱいだった。いくらなんでも変化のスピードが速すぎるのではないかと、ひょっとするとこの家は破滅に向かってるのではないかと、正直そう思った。

その数日後、屋台は道路越しの向かいの家で営業し始めた。

......屋台とはそういうものなのだろうか。いやいやそんな事はない。冷静に考えて親戚同士か、道路越しに自分の敷地を所有しているとかそんなとこだろう。物事には常に二つ以上の側面がついて回るのだ。

そしてガレージの中に大きめのソファを二つ置き、まるで撮影に使うセットかのように、道路側から全て見えるように配置されている。お客さんまでも、しっかりと重ならないように配置(?)されている。ひょっとするとこの人たちは劇団の方で、映画の撮影をしているのかもしれない。僕はそんな事さえ思うようになっていた。

一週間ほどたったある日、ガレージはソファだけをそこに残し、何事もなかったかのようにすっからかんになってしまった。

道路越しの向かいの二階建ての家の少し横に目をやると、屋台を見つけた。しかも以前はせいぜい3~4人座れる程度だった屋台が、なんとパワーアップしているのだ!座席数は倍近くになっており、席は満席、深夜0時だというのに関わらず、屋台はとても賑わっている。




終わり良ければ全てよし?




いやいやいや



 
である。
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